はろーはろー、エイジです。

先日、アメリカ現地時間2022年3月27日に『第94回アカデミー賞』が開催されましたね!
映画好きはもちろん、今年も色々ありましたので、例年に比べて目にしたり耳にしたという方も多かったのではないでしょうか?

アカデミー賞は”オスカー”としても知られていますが、皆さんご存知の超有名なアメリカ映画界の祭典ですよね!
ちなみにアカデミー賞(映画系)の他にも、エミー賞(ドラマ系)・グラミー賞(音楽系)・トニー賞(演劇系)なども有名なんですよ。

今年は、日本からも濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞して、2009年の滝田洋二郎監督「おくりびと」以来の快挙となりました!
2年前には韓国映画のポン・ジュノ監督「パラサイト」が非英語作品として、アカデミー賞で初の作品賞を受賞したのも記憶に新しいと思います。

こうしたニュースでさらに俳優の皆さんは海外作品に目を向けるきっかけになったのではないでしょうか?
というわけで、今回から3回に渡って「海外作品」にまつわるテーマで少しお話してみようと思います!

このコラムを読んでいる皆さまは、日本拠点で芸能活動をされている方が多いのではないでしょうか?
そこで皆さまが芸能活動をする上で一度は考えるであろうこと、それが「海外作品に出たい!!!」ですよね。

分かります、その気持ちとってもよく分かります。

やっぱりせっかくエンターテインメント業界で生きるのならば、ボーダーレスに色々な国で表現活動できるようになりたいというのは大きな目標の1つですよね。
この海外案件に関して、よく聞かれる質問が3つあります。

今日はその①をお話ししていこうと思います!
僕が俳優さんたちからよく聞かれる質問NO.1が…

「海外作品に出るにはどうしたら良いですか?」

『日本』or『海外』という大きな括りで話が展開されることが多いのですが、
「どこの国」「どんなメディア媒体」「どんなジャンルの作品」「どんな仕事」をしたいのか?ここを明確にしていかないと答えるのが難しいのです。

アメリカなのか韓国なのか中国なのか…、国によってもちろん芸能システムも労働条件も違いますし、どんな仕事をしていきたいかでも必要な事柄が大きく変わります。

今ここで語り出すと、皆の意識が遠のくと思うので、
別の機会で話していきます。


各国ごとの事情を一旦置いといたとして、『海外作品』と一口に言っても例えば下記の3タイプに大きく分類できるかと思います。

①日本プロダクションがあって”日本撮影”する作品
②日本プロダクションがあって”海外撮影”する作品
③日本プロダクションがそもそも関係していない生粋の海外作品

「海外作品に出たーい!」と言っても、”オーディション情報を見つけて、演技力があれば誰でも出演できる”と安易に考えがちですが、そうとも限らないのです。

海外作品で働く場合にはそもそも労働許可としてVISAを取得する必要がありますよね!
芸能うんぬん関係なく、仕事をしてその対価として金銭的報酬をいただくということは「法律的にお仕事して良いよ」という労働許可を持っていることがマストになります。

そこで先ほどの3つのタイプでもう少し見ていきましょう。

【①日本プロダクションがあって”日本撮影”する作品の場合】
大元が海外作品だとしても、日本プロダクションを起点にあなたが雇われていれば、結果的に日本の仕事を普通に受けているような形なのでVISAは不要です。海外作品に出演しているけれど、実際には日本のお仕事をしているような状況ですね。

それに対して②③はどうでしょうか??
【②日本プロダクションがあって”海外撮影”する作品の場合】

まず勘違いされがちなのが、「日本でオーディション開催をしている≠日本で絶対にキャストが採用される」です。
日本に限らず色々な国でキャスティングを行っていて、日本からキャストが採用されるとは限らないことも多いのです。ただし、日本でキャストが採用された場合には、プロダクション側でVISA申請の手続きや費用面ももちろん考慮にいれているので、俳優の皆さんがゼロからVISA申請を自分でしなければいけないことは少ないです。

【③日本プロダクションがそもそも関係していない生粋の海外作品の場合

こちらは要注意!

海外作品に出演するためにその国の労働許可VISAを取得しておく必要があります。オーディションを受けて最終候補に残ったとしても、労働許可なしでは違法労働で出演することができないのです。
①②はVISAを気にする必要はそこまでないのですが、どうしても日本に海外作品の情報が入ってくるのを待つ受身の姿勢でしかいられないですよね。
一方で③であれば攻めの姿勢がとれますが、その分、やるべきことのハードルがぐっと上がります。

これは何が正解不正解ということはないので、人それぞれご自身の活動スタイルによって決めてみてくださいね!

ということで、今回は「海外作品に出たい方々(特に俳優)を中心に、よく聞かれること①」をお話してみました。
次回は「海外作品に出たい方々(特に俳優)を中心に、よく聞かれることパート②」をお話していきます。

カラフルで彩り鮮やかな個性を持ったあなたが、たくさんのカラフルな作品と出会えますように!

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